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更新日 2024/10/22

知っていますか?CKD(慢性腎臓病)

CKD(慢性腎臓病)とは

CKD(慢性腎臓病)は、腎不全に至ることもある腎臓の疾患です。腎臓は体内の老廃物や余分な水分を排出する等の役割を担っています。CKDはこういった腎臓の機能が徐々に低下していき、進行する恐れがある疾患です。近年CKDの患者は増加しており、日本人では成人の5人に1人、約2,000万人がCKDであると推計されています。

CKDの診断基準
①、②のいずれか、または両方が3か月以上続くことで診断します。
①腎機能の定価
血清クレアチニン値をもとに推算した糸球体濾過値(eGFR)が60ml/分/1.73㎡未満
②腎障害
たんぱく尿(微量アルブミン尿を含む)など尿異常、画像診断や血液検査、病理所見で腎臓障害が明らかである

症状

初期は自覚症状がありません。倦怠感、むくみ、貧血等の症状が現れた時には、病気がかなり進行している場合があります。

症状
 

主な原因

CKDの主な原因には、糖尿病、高血圧、慢性腎炎などがあり、肥満や喫煙などの生活習慣が大きく関わっています。
(こんな人は要注意)

主な原因
 

治療

よい生活習慣が最も大切な治療です。食習慣、運動習慣など一つずつ見直していきましょう。
残念ながら慢性的に低下した腎臓の働きを回復するお薬はありません。CKDの進行を緩やかにするため、血圧、貧血、血糖の管理を行うことが大切です。CKDの進行を緩やかにする効果があるお薬については、かかりつけの医師と治療方針をよく相談して決めましょう。

腎臓を守るために(生活習慣の改善)

①食生活

CKDは食生活の管理が大切です。個人によって注意する点は少しずつ異なりますが、大まかには以下の点に注意します。
・塩分を控える
・バランスよく適量を食べ、肥満に気を付ける
・たんぱく質を過剰に摂らないように気を付ける
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②禁煙

たばこには多くの有害な物質が含まれており、血管を傷つけます。血管が多く集まる腎臓もその影響を受けるため、禁煙することが非常に重要です。
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③飲酒

過度の飲酒には注意が必要です。節度ある適度な飲酒に留めるようにしましょう。
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④運動

CKDのリスクとなる糖尿病や高血圧等の管理や、適正体重を維持するためにも可能な範囲での日常的な運動が大切です。体力や体調に合わせて無理なく行いましょう。外で運動をする際には気温の上がる時間帯は避け、水分補給をこまめに行いましょう。
可能な範囲での日常的な運動(水泳、ウォーキング(ウォーキングページに飛ぶ)等)を行いましょう。10,000歩までを目安に、1日当たりの歩数を少しずつ(例えば500歩程度)増やすこともよいでしょう。
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⑤睡眠

適切な睡眠をとることは大切です。睡眠時間が不足したり過剰になったりしないよう、適切な睡眠時間を把握し、体調管理できるとよいでしょう。
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関連リンク

日本腎臓学会
全国腎臓病協議会
日本腎臓病協会
日本透析医学会