オーラルフレイルとは?
オーラルフレイルとは「オーラル(口腔)」と「フレイル(虚弱)」という2つの言葉を掛け合わせた言葉で、加齢によって噛む、飲み込む、話すといった口腔機能が衰えることを意味します。
自身の歯の本数の減少や、食べることに関する様々な機能の些細な衰え(食事中にむせる、固いものが噛めない、口の中が乾くなど)が積み重なることで 、歯周病やむし歯など、さらには心身の機能の低下にもつながる危険性が高い状態です。
オーラルフレイルは、
という負の連鎖により悪化していきます。そして、噛む力や舌の動きが悪くなると食生活に支障をきたしたり、滑舌が悪くなることで人や社会との関わりを避けがちになったりすることなどにより心身の機能の低下にもつながっていきます。
セルフチェックをしてみましょう
項目 | 質問 | 選択肢 | |
---|---|---|---|
該当 | 非該当 | ||
残存歯数減少 | 自身の歯は,何本ありますか (さし歯や金属をかぶせた歯は、自分の歯として数えます。インプラントは自分の歯として数えません。) |
0~19本 | 20本以上 |
咀嚼困難感 | 半年前と比べて固いものが食べにくくなりましたか | はい | いいえ |
嚥下困難感 | お茶や汁物等でむせることがありますか | はい | いいえ |
口腔乾燥感 | 口の渇きが気になりますか | はい | いいえ |
滑舌低下 | 普段の会話で、言葉をはっきりと発音できないことがありますか | はい | いいえ |
⇒5つの項目のうち、2つ以上に該当する場合、「オーラルフレイル」に該当します。
オーラルフレイルの予防方法は?
オーラルフレイルの予防には、定期的に歯科健診を受けて早期に問題を発見し、適切に対処することが、適切な歯磨きなどにより健康な歯や歯ぐきを保つこと、バランスのとれた食事を心がけて健康的な食習慣を維持することなどが大切です。
また、口の体操を行うことで口腔機能の改善が期待できます。福井県では「パタカラ体操」を推進しています。「パタカラ体操」とは「パ」「 タ」「 カ」「 ラ」の4つの音をできるだけ大きく口を動かしてはっきり発音することで、食べるために必要な筋肉を鍛えることができる簡単な口腔体操です。その他、福井県歯科医師会のホームページに、オーラルフレイルを改善するための様々な体操の説明がありますのでご参考になさってください。日々の生活の中に取り入れ、オーラルフレイルの予防につなげましょう。
関連リンク
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト
口腔機能の健康への影響 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
日本歯科医師会HP オーラルフレイル
オーラルフレイル|日本歯科医師会
オーラルフレイルに関する 3 学会合同ステートメント