特定保健指導とは
特定保健指導とは、特定健診(特定健康診査)の結果に基づいて、生活習慣病のリスクが高いと判断された人に対して行われる健康支援プログラムのことです。
保健師や管理栄養士などの専門職によって、メタボリックシンドロームの方には「積極的支援」が、その予備群の方には「動機づけ支援」が行われます。
積極的支援
- 初回面談時に、生活習慣と健診結果の関係、メタボリックシンドロームや生活習慣病に関する知識、生活習慣改善の必要性などについて説明を受け、日頃の生活習慣を振り返り、改善のための行動目標(間食の回数を減らすなど)などを設定します。その後3か月間に渡り、対面やメールなどの方法で行動目標が達成できそうかの確認や生活習慣改善のためのアドバイスなどの支援を受けます。
また、初回面談から3~6か月後、行動目標が達成できたか、体重や腹囲といった数値に変化が見られたかなどの振り返りと評価を行います。
動機付け支援
- 積極的支援と同じく、メタボリックシンドロームや生活習慣病に関する知識などについて説明を受け、日頃の生活習慣を振り返り、行動目標を立てます。その3~6か月後、行動目標が達成できたか、体重や腹囲といった数値に変化が見られたかなどの振り返りと評価を行います。
〈支援レベルの判断基準〉
メタボ該当者は脂肪肝にも注意
メタボリックシンドロームに合併しやすい病気のひとつとして脂肪肝があります。脂肪肝は、肝臓に中性脂肪が貯まった状態であり、放置すると肝炎などを引き起こし、肝硬変に進行することもありますが、初期症状はほどんとなく、見た目にも分かりにくい場合も多い疾患です。
また、肝疾患は飲酒量が多い人がかかる病気だと思われる人もいますが、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)・非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)が増えてきており、脂肪肝の正しい知識を知ることが重要です。
関連リンク
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト
特定健康診査・特定保健指導 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)
特定保健指導の実際 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)