情報機器作業健診とは
パソコンなどの情報機器を長時間使用する労働者の健康状態を確認し、健康障害を予防するために実施されている健診のことです。ディスプレイやキーボードを常時使用する情報機器作業に1日に4時間以上従事している場合などはこの健診の対象です。
健診では、業務歴、既往歴、自覚症状の確認に加え、視力検査や首や肩、手指に関する検査などを行います。
長時間情報機器を使用する作業を行っていると目や体、こころの状態に異常をきたし、目の疲れやドライアイ・首・肩・腰の痛みやこり、頭痛、イライラなどの症状が出る場合があります。
事業者は、情報機器作業健診の対象となる従業員に対し、この健診を実施することが努力義務とされています。健康障害を防ぐために、年に1度、職場が実施する情報機器作業健診を受けましょう。
情報機器作業による健康障害を防止するために
長時間の連続作業や好ましくない作業環境(作業空間、機器配置等)が健康障害を起こす原因になるため、作業環境を整えて正しく行うことが重要です。
適正な作業時間
・連続作業時間が1時間を超えないようにする
・次の作業時間との間に目を閉じたり、ストレッチをしたりするなど10~15分の 作業休止時間(休憩ではない)をとる。
・連続作業時間内に1~2分程度の小休止を適度にとる。
正しい作業姿勢
・イスに深く腰かけ、背もたれを十分あてる。
・足元のスペースを確保し、足の裏全体が床に接するようにする。
・画面の上端が、眼よりやや下(10℃程度の角度で見下ろす感じ)にする。
(見上げるようにすると、ドライアイになりやすくなる。)
・画面と眼の距離は40cm以上離す。
適切な作業環境
・画面に、照明器具や窓などが映りこまないようにする。
・視野に入る明るい窓には、ブラインドやカーテンをつける。
・画面、書類・キーボード面の明るさと、周囲の明るさとの差を小さくする。
・定期的に目薬の点眼をする。