健康診査・検診

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更新日 2024/10/22

知って受けよう!がん検診

「がん」について

誰でもなる可能性がある

福井県では、昭和55年以降、がんが死亡原因の第1位を占めており、2人に1人ががんになり、3人に1人が、がんで亡くなっています。

図1 累積罹患リスク・累積死亡リスク
累積罹患リスク・累積死亡リスク

2019年データに基づく累積罹患リスク および 2021年データに基づく累積死亡リスク
国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」より作成

完全に防げるわけではないが、なりにくくすることはできる

生活習慣や感染など、さまざまな要因でがんになると考えられています。
がんを完全に防ぐことはできません。しかし、禁煙、節酒、食生活の見直し、体を動かす、適正体重の維持といった生活習慣の見直しや、がんの原因となることが分かっているウイルスや細菌への対策などによって、がんに「なりにくくする」ことはできます。

がんを予防するためには

がんは日本人にとって身近な病気で、その予防は多くの人の関心を集めるテーマです。がん予防についての研究からは、がんと生活習慣病・環境との間に深い関わりがみられていますので、生活習慣を改善することで誰でもがん予防に取り組むことができます。

科学的な根拠のある予防を生活に取り入れる

がんの発生は生活習慣と深いかかわりがあるので、がんのリスクを下げるためには現在の生活習慣を見直すことが重要です。

日本人のためのがん予防法

国立がん研究センターの研究班は、日本特有の生活習慣、さらにはウイルスや細菌の感染への配慮を踏まえて、科学的根拠に基づいた「日本人のためのがん予防法」を提案しています。
2022 年8月改訂版では、「喫煙」「飲酒」「食事」「身体活動」「体形」「感染」の 6 項目についての予防法が示されています。
表:現状において日本人に推奨できる科学的根拠に基づくがん予防法

がん予防 がん予防

出典:科学的根拠に基づくがんリスク評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究 | 国立がん研究センター がん対策研究所 予防関連プロジェクト (ncc.go.jp)

がん検診について

目的

がん検診は、無症状、自覚症状のないうちにがんを早期発見し、早期に適切な治療を行うことによって、がんによる死亡リスクを減少させることが目的です。がん検診を受けると、がんで死亡する危険性が減るだけでなく、医療費が安く済み、臓器や身体の機能を失うことなく治すことができます。
一方で、がんがあるにもかかわらず正しく診断されないことや、がんがないにもかかわらず、がんがあるかもしれないと診断されること、過剰な診断(生命予後に影響しないものがある場合がある)をされることもあります。

がん検診の種類

国の指針(※1)では、がんの死亡率を減少させるため、5つのがん検診「胃がん」「肺がん」「大腸がん」「子宮頸がん」「乳がん」を、科学的に効果が明らかな検診方法、対象年齢、受診間隔で実施し、精度管理(※2)を行うこととしています。
国の指針で定めるがん検診については、こちら(がん検診|厚生労働省 (mhlw.go.jp))をご覧ください。

(※1)「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」(厚生労働省)
(※2)検診が有効かつ効果的に行われているか、方法等について点検し評価する仕組み。

がん検診を受けるには

お住まいの市町で、健康増進法に基づいて、がん検診を実施しています。市町ががん検診の費用の多くを公費で負担しているため、一部の自己負担でがん検診を受けることが出来ます。

実施しているがん検診の機関は下記をご確認ください。↓
がん検診ご案内・医療機関検索 | がん情報ポータルサイト がんネットふくい (gan-net.fukui.jp)

なお、おつとめの職場や、加入する健康保険組合等でもがん検診を実施している場合もあります。

各種がん(がん検診項目)についての詳細はこちら(がんを知ろう | がん情報ポータルサイト がんネットふくい (gan-net.fukui.jp)「がん検診とは?」)をご参照ください。

関連リンク

一般向けの詳しい情報
がん情報サービス HOME:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)

福井県におけるがんに関する各種情報
がん対策について | 福井県ホームページ (fukui.lg.jp)