男性の更年期障害
更年期障害は、女性のみ症状が現れるわけでなく、男性も加齢により男性ホルモンのひとつであるテストステロンが少なくなることで症状が現れることがあります。男性更年期障害は、「LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)」と呼ばれています。50~60代での発症が最も多いですが、個人差が大きく、30代後半から70歳近くまで幅広い年齢で起こる可能性があります。
テストステロンの主な働き
・筋肉や骨を作り、がっしりとした骨格を形成する
・集中力や前向きな思考、意欲を高める
・性欲や性機能を高める
更年期障害の症状(男性)
男性の更年期障害の症状は、のぼせや多汗、頭痛、全身倦怠感、骨密度低下、ED(勃起不全)などの体に現れる症状や不眠や無気力、集中力低下などのこころの症状があります。
治療
男性更年期障害の治療は、泌尿器科にて男性ホルモン補充療法や漢方薬による薬物療法があります。加えて、食生活や運動など生活習慣を改善することも大切です。
生活習慣改善の一例
・適度に運動を行う
筋肉に刺激を与えると男性ホルモンの分泌が増えるといわれています。筋トレだけでなく、ウォーキングなどの有酸素運動を無理のない範囲で取り入れてみませんか?
・食生活を見直す
若い世代や働き盛り世代は、ついつい食生活に気をつかわず生活していることもあるのではないでしょうか?そのままの食生活が続くと、肥満につながり、更年期症状がより強くなることも・・・。
外食やコンビニ食中心の生活は避け、食べるものはバランスよく選びましょう。
・ストレス解消
テストステロンはリラックスすることで作られやすいホルモンです。睡眠不足の解消や外出、趣味の時間を持つなど自分なりのストレス解消法を見つけられるとよいでしょう。
セルフチェック
更年期障害は、加齢によって現れる症状だと思い見過ごされることもありますが、強いストレスにより若い方でも起こることがあります。「これって更年期障害かな?」と気になるときは、ご自分でセルフチェックしてみてはいかがですか?